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初めて飛行機に乗ったときのドキドキ体験
「初めて飛行機に乗ったとき」
私が函館の中学校を卒業したのは、昭和34年のこと、わけあって、大阪の高校に進学しました。
大阪への旅は、函館から青函連絡船に乗り、青森から大阪まで「急行日本海」で23時間、乗り物だけで2泊3日の長旅でした。
今の時代なら、真っ先に飛行機でひとっ飛びと考えるのですが、当時の飛行機は誰もが乗れる乗り物ではありませんでした。まして、中学を卒業したばかりの少年の一人旅は常識的に列車の旅です。
高校を卒業して函館に戻り、1年後、再び大阪へ。
社会人になって、和歌山、仙台、旭川へと転勤したのですが、いずれも、列車の旅でした。列車の旅といっても、真っ黒な煙を吐いて走る蒸気機関車からディーゼル機関に変わり、いつの間にか、電気機関車に変わって、車両もきれいになり、快適な旅だと感じていました。
旭川から札幌に転勤し、東京本社での会議に出席したのが初めての飛行機搭乗でした。会社の事務員が手配してくれた航空券を持ち、千歳空港へ。
不安でしたねえ、しかし、オドオドしているのを悟られたくないから、悠然としているフリをするのですが、おそらく、目はキョトキョト、心臓はドキドキでした。
やがて、飛行機に乗り込み、離陸。高所恐怖症なんかではないのですが、掌に汗がびっしょりです。
このときに乗った飛行機は、プロペラ機だったのか、ジェット機だったのか、まったく覚えていません。羽田到着のとき、東京上空をユラユラ飛んでいたような気がするので、たぶん、プロペラ機ではなかったかと思います。
スチュワーデス(現在の呼称は客室乗務員)のお姉さん、それも、きれいなお姉さんが飲み物をサービスしてくれます。おしぼりをくれます。何やら、お菓子も配ってくれます。
「えっ、これ、いくらなんだろう? 頼んでもいないのに、高い金額を取られるのはいやだなあ。」
周りの様子を見ると、そんなお金の話なんかしていません。そうか、無料のサービスなんだと理解してからは、安心して、窓の外の景色をたのしみました。
あれから、数えきれないぐらい飛行機に乗りましたが、今でも離陸のときの掌には汗がにじみ出てきます。
幸い、事故などに直面したことはないのですが、雪で空港閉鎖のため羽田に引き返した経験が2度あります。安全のためには、仕方がありません。
航空会社の経営悪化が問題になっていますが、安全がないがしろになるような経営だけはしてほしくありません。
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